「コツ」 のおそろしさ
昨日、ボウリングをしてきた。もはや趣味の。
実は私は小さい頃からボウリングが大嫌いだった。
どんなに意識して投げてもガーター、
家族のみんなはストライクやスペアを量産して。
高校に上がって行動範囲が少し広まるとよく友人にボウリングに行かないか、と誘われた。
嫌な思い出しかないボウリングに良い気持ちはしなかった。
ある大学1年の夏、
地元にカーブを投げる友人がいた。
それは見事なコントロールでハイスコアは200超だとか。
私もそんな風に投げられたらさぞ楽しかろうと教えを乞うた。
何ゲーム、練習に費やしたろうか。
とうとうカーブ投法を身につけることができた。
昔はあんなに嫌いだったボウリング、100もスコアが出ず、自分に嫌気が刺したボウリング。
今では190も出すことができて、非常に楽しい「趣味」にまでなった。
コツというのは、一瞬にして人を変える。
色々な意味を孕んでね。
苦手なものは、どうやって「克服する」かではなく、
どうやって「コツを掴む」か。
これに尽きると私は信じる。